2019年4月20日(土)、資産形成・承継研究会主催にて「多摩地区合同FP勉強会」を開催しました。FP143名、資産形成・承継研究会メンバー7名、来賓2名、ご登壇いただいた皆様を含めますと、156名での勉強会となりました。
ファイナンシャルプランナー(FP)は、顧客の資産運用のサポートを実行するにあたり、金融商品取引法、確定拠出年金法といった関連法規を遵守する必要があります。有料での業務を前提とした場合、FPとして出来る業務は何か。IFA兼業、投資助言業兼業ではFPとしての業務とそれぞれの業務とどう切り分けて行う必要があるのか等確認して業務を行う必要があります。現行法規の中で、何ができて何が出来ないのか理解を深める必要があると考え、この勉強会を企画しました。
また、将来的にFPの役割に対し、金融庁、厚生労働省の方々がどの様な期待をお持ちいただけているのか、制度設計のシナリオについても知り、その方向性に向けての研鑽を積むことが必要な時期に来ていると感じています。資産形成・承継研究会としても、我が国の資産形成・管理・承継について、それぞれの専門職の立場から、いかにサポートしていくべきか、定例会での議論なども交えながら今後とも確認してまいります。
≪勉強会の概要≫
名称:多摩地区FP勉強会
日時:2019年4月20日(土)13:10~16:50
場所:立川市女性総合センター・アイム 1階アイムホール 立川市曙町2-36-2
メインテーマ:「FPとしての資産運用相談実務」
基調講演:「⻑期・分散・積⽴投資とFPの役割」
講師:セゾン投信株式会社 代表取締役社⻑ 中野 晴啓 ⽒
基調講演として、つみたてNISAに数少ないアクティブファンドが採用されている運用会社、セゾン投信社長の中野様にお話しいただきました。
長期投資の必要性とFPの役割について熱く語っていただきました。
講義:「資産運⽤アドバイスの担い⼿の皆さんへ」 〜⾦融リテラシー向上に向けて〜
講師:⾦融庁総務企画局政策課
課⻑補佐 ⾦融リテラシー担当 安野 淳 ⽒
我が国のおかれている現状から、安定的な資産形成の必要性、今後の課題についてお話しいただきました。合わせて、「高齢社会における金融サービスのあり方」についても解説いただきました。
講義:「iDeCo の加⼊促進とFPの役割」
講師:厚⽣労働省 年⾦局 企業年⾦個⼈年⾦課
基⾦数理室⻑(併)
企業年⾦個⼈年⾦普及推進室⻑ ⻄岡 隆 ⽒
iDeCo(確定拠出年金)、年金制度を取り巻く環境と制度整備など、詳細なデータを元にわかりやすくお話しいただきました。国民の皆様への周知にFPが本当に真剣に取り組む必要があることを感じました。
パネルディスカッションテーマ:「FPとしての資産運⽤相談実務」
確定拠出年金相談ねっと 代表の山中伸枝氏にモデレーターをお願いし、金融庁・安野様、厚生労働省・西岡様の3人で、FPが守るべき資産運用相談におけるコンプライアンスを確認して頂きました。
難しいテーマを極力わかりやすく、FPの皆さんが理解を深められるよう工夫して頂きました。しっかりとした倫理観をベースに、お客様の為に役立てていただきたいと思います。